薬剤師にまつわる最近のニュースについて

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『最近ニュースで良く取り上げられる「かかりつけ薬局」って何??』

最近よく目にするニュース「かかりつけ薬局」

最近の薬剤師にまつわるニュースとして頻繁に目(耳)にするようになったものとして、
「かかりつけ薬局」
なるものがあります。

旧来、医療を受ける(病院で受診した)患者さんたちが、医師の作成した処方箋に基づいた薬を貰う薬局といえば「門前薬局」でしたよね。
文字通り、病院の「門前」に軒を連ねる調剤薬局であることから、そう呼ばれているわけですが、この「門前薬局」に列を作って並ぶのを解消して、別の方法として提唱されているのが、「かかりつけ薬局」制度なのです。

2015年5月には、厚生労働省は、医療費の抑制を主眼として、門前薬局への診療報酬を減らす方針を打ち出しました。

これにより、俄かに、「門前薬局」に代わって「かかりつけ薬局」を利用することを推奨する流れが生まれてきました。
厚労省では『患者のための薬局ビジョン』を旗印に掲げ、2025年を目標に、日本国内全ての薬局を「かかりつけ薬局」へ再編することを目論んでいます。

しかし、現状日本全国には約57,000店舗ある薬局のうちの実に7割が「門前薬局」だと言われている現状です。
それほどスムースに「かかりつけ薬局」へ患者が移行できるかどうか注目が集まっています。

「かかりつけ薬局」のメリット

「かかりつけ薬局」は複数の病院やクリニックで受診する患者を、患者の家の近所にあるかかりつけの調剤薬局で、その患者に関する調剤業務や服薬指導を一手に引き受けるという薬局です。
色んな病院で受診していても、患者の薬歴を一括して管理でき、病歴や来歴をすべて把握できるという大きなメリットがあります。

また、薬をもらうたびに行くことになれば顔なじみになり、いつも同じ薬剤師に対応してもらえば些細なことや、プライバシーに抵触するようなデリケートな相談事も相談しやすいなどといった心理的なメリットも生まれ、非常にフレキシブルな対応のできる薬局になりえるという期待があります。

「かかりつけ薬局」の問題点

最大の問題点(課題点)は、それまでの「門前薬局」のように、ほぼ単一の病院の処方箋だけで今まで済んでいたのが、
「かかりつけ薬局」になると、数多くの病院の処方箋を扱わなくてはならず、処方箋だけではなく、それに付随して多くの医薬品の常備も必須となり、在庫管理業務がこれまでとは比較にならないほど煩雑で複雑になる点です。

薬剤師の人員はほぼ同じなのに仕事量だけどんどん増えていくことになります。

2点目の問題点としては、大きな病院の門前には、多くの門前薬局のあるケースがほとんどなので、特に忙しい患者の場合、門前薬局をわざわざスルーして、家の近所の「かかりつけ薬局」まで行きますか?という点です。

特に、仕事の合間に受診したビジネスマンなどは時間がありませんから、すぐそばの門前薬局で済ませたい
と考える人がほとんどだろうと思わます。

3点目は、そもそも「かかりつけ」の薬剤師は患者にとって少ないという点です。「かかりつけ」の病院、医師のいる患者は多いのですが、薬剤師に関しては、あまりそういう付き合い方をしていない患者がほとんどだと思われる点です。

なので、心理的にも近くないのに「かかりつけ薬局」にすぐに移行することは患者側からはハードルが高く感じる方も少なくないのではないかと思われます。

以上、大きなメリットも数々の問題点もまだまだ残したまま厚労省が推奨している「かかりつけ薬局」の推移は
今後も注意深く見守りたいニュースではありますね。

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