第99回から難題化したとされる薬剤師国家試験について

shiken
「第99回から難題化したとされる薬剤師国家試験について」

薬剤師国家試験は近年難化しているのか

薬剤師国家試験は近年難しくなっていると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

第99回の薬剤師国家試験は、60.84%とここ数年の中でも最も低い合格率でありました。

6年制初の卒業生が受験した97回では88.31%、98回では79.1%と、確かに97回以降は、
右肩下がりの傾向にはありますが、100回では63.17%と少しプラスとなりました。

合格率が低くなった理由としては、問題が難化したという意見や学生の質が低下、
薬剤師の飽和を防ぐために、人数を調整しているなどと様々な説があるようです。

ですが、厚生労働省は、「問題の難易度を上げたという認識はない」としており、
学生の質が低下したのではとも言っていますが、これは一概に言えることではなく、
99回からの試験においては、これまで学んだ知識だけではなく、6年制となり、
医療の現場で即戦力となるべく、実践力や応用力も求められるようになってきています。

99回から問題の傾向が変わった

また、薬剤師の数を減らすためや人数調整と言われていますが、昨今、高齢化社会や
医薬分業など薬剤師の需要が増えていく中で、薬剤師の質の向上を図るために
出題形式が変わってきていることも事実であり、こうした薬学教育の変化
99回の試験に表れてきているのです。

例えば、98回や100回に比べ、99回では過去問からの出題が多かったのですが、
再出問題とはいえ、出題する形式や問い方を変えており、過去問の傾向などを
ただ暗記するだけでは、解けないといった問題が多くありました。

確かに基礎力が求められる必須問題では、基礎的な知識が問われる問題が多いのですが、
新出題要素も高く、知識力の他に考え出す力も必要とされました。

一般問題においては、基礎力とともに考える力や応用力など、臨床の場で必要とされる
問題解決能力など、薬剤師として必要な実践力が問われる問題も多かったです。

基礎的知識だけでなく、応用力も見につけよう

99回から臨床を意識した問題が増え、知識だけではなく、それをベースに応用できる能力が
必要とされてきているのがわかるかと思いますが、こうしたことを踏まえると、暗記力ではなく、
基礎を元に1つ1つ理論づけて理解することが必要です。

なので、特に問題の難易度が上がったというよりは、薬剤師に求められるものが
知識だけではなく、コミュニケーション能力や思考力、応用力など、
実際に臨床現場で薬剤師に必要な資質が問われているので、どんなに基礎的知識が高くても、応用する力が
なければ難しいと言えるかと思います。

こうしたことを考えると、6年制となり5年次以降にある長期の実務実習の重要性が
鍵となってくるのがわかるかと思います。

99回以降の試験においては、薬剤師の資質向上のため、基礎知識、技能、思考、応用、
問題解決能力など、全てが問われているわけです。

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